こんにちは。
現在は東海道線、横須賀・総武快速線、高崎線・宇都宮線、常磐線快速線の各線で、
グリーン車のサービスが実施されています。
グリーン車連結の歴史
東海道線・横須賀線・総武快速線では昭和時代から長らくこのサービスが行われ、
常磐線でも2007年からグリーン車のサービスが始まりました。
この路線を走る列車ほぼ全てに、グリーン車が連結されています。
(常磐線は、青い帯の取手以北に向かう列車のみ)
この路線はいずれも、
都心から放射状に他県の中心・郊外に延びる主要路線です。
これらの沿線の中距離輸送において
グリーン車は着席機会の向上に大きく貢献しているでしょう。
私も出かける際にグリーン車をよく利用しますが、
ゆったりと座れる車内で静かに過ごせる時間は有意義だと感じます。
なぜ中央線には、グリーン車が無かったの?
しかし、JRの主要放射路線にはもう一つ、中央線があります。
2023年度末にグリーン車導入が決まっていますが、
なぜ中央線にはこれまでグリーン車が無かったのでしょう?
①グリーン車が導入されているのはこれまで「中距離列車」だったから
おそらく一番の理由はこれでしょう。
これまでグリーン車が導入されていたのは、
いわゆる「中距離列車」です。
山手線や京浜東北線は「電車」という括りにされて、
中央線快速は後者の「電車」の括りだからという事でしょう。
常磐線を例にすると、わかりやすいでしょうか。
常磐線快速は、品川~取手間を走っているものと、
そこから先土浦・勝田方面まで向かうものがあります。
前者が「電車」、後者が「列車」という事のようです。
なので常磐線はグリーン帯の取手止まりの快速には、
グリーン車は連結されていないという理屈になります。
この「電車」の括りをどうやっているかというと、
国鉄の時代から東京近郊路線に「電車特定区間」というエリアがあり、
この区間内で完結している路線系統を「電車」と言うようです。
電車区間の範囲:
京浜東北線 大宮~大船
中央線 高尾駅
総武線 千葉駅
この範囲内が電車区間となっています。
そこに当てはめると、オレンジ色の中央線快速は、
電車扱いという事になります。なので、これまでグリーン車は無かった訳です。
②中央線にも「列車」は存在するが、輸送需要が少ない・都心まで来ない
常磐線快速のように、
電車区間外まで行く中距離列車が中央線には無いのでしょうかか?
かつてはありました。
かつては新宿から直通している列車がありました。
当時は立川までノンストップで、八王子・高尾と
特快より少ない停車駅でかっ飛ばしていました。
それで甲府や松本まで向かっていた列車がありました。
しかし、他の線区と違って高尾以西が山間部で
人口が急激に少ない地域になるため、
そこを走る列車の編成は長い必要は無かったのです。
そこを走る短い編成が都心まで乗り入れてしまうと混雑につながるため、
高尾以東に列車が乗り入れる事がほとんど無くなってしまったようです。
(現在設定されている大月・河口湖行きはその見返りに運行されていて、
高尾まで「電車」、高尾以西は「列車」の扱いだそうです。)
都心まで直通しないローカル線だった事が、
これまで中央線にグリーン車が無かった大きな理由なのではないでしょうか?
しかし、その原則を崩して初めて「電車」にグリーン車が導入される事になり、
主要放射路線全てにグリーン車が導入される事になりました。
期待もあるが、不安も・・
青梅線を使う事もある身としては期待も大きいです。
例えば東京から拝島まで帰る場合、
距離は50kmも無いですが特快でも1時間近くかかります。
その位の距離を乗る時ゆったり座れれば快適です。
新幹線に乗るときなどはとても重宝しそうです。
青春18きっぷの時期も、大月までグリーン車を使う事が出来ます。
半面、ラッシュ時は2分おきに運転されるなど、
過密ダイヤで知られる中央線。
今でさえ混雑の影響で遅延が発生する事も珍しくありません。
グリーン車を連結する事で、それに拍車がかからないかという不安もあります。
どういう風にそのあたりの対策を練っているのかも、興味深いです。
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