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何かと異質な地下鉄路線・東京メトロ東西線

こんにちは。

今回は、何かと異質な地下鉄路線・

東京メトロ東西線を取り上げます。

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東京メトロ東西線落合駅にて)

地下鉄路線でありながら、

他の地下鉄路線とは違った特徴を持つ東西線

一体どんなところが異質なのでしょうか?

 

東京メトロ東西線について。東西線の異質なところとは?

 

東京メトロ東西線は、東京・中野駅から千葉県船橋市にある西船橋駅を結ぶ、

全長30.8kmの路線です。

この運転区間を見てまず「?」と思う点があります。

 

異質なところその1:東京メトロなのに、終点が千葉県

それは終点が東京メトロの路線なのに千葉県にあるという点です。

 

ただ、並行して走る都営地下鉄新宿線も、

終点は千葉県の本八幡駅ですので、他にもあるといえばあるのですが、

東西線の場合は、千葉県内を走る距離が長いのです。

 

浦安市市川市、そして船橋市と三つの自治体を通過します。

 

 

異質なところその2:地下鉄なのに、半分近くが地上区間

 

東京メトロ東西線は全長30.8kmのうち、

約14kmが地下ではなく、地上区間を走ります。

しかも、その区間の大多数は高架線を走ります。

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地上区間にある、原木中山駅

 

日本で2番目に長い、私鉄の鉄道橋があるのも、東西線

その区間には荒川や江戸川の鉄橋もあり、

中でも荒川と中川にかかっている鉄橋は、

私鉄の鉄橋の中で2番目に長い1236mです。

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車窓からの荒川中川橋梁

そんなに長い鉄橋があるのが地下鉄路線というのも面白いですね!

 

異質なところその3:快速運転が頻繁に行われている

今でこそ快速(急行)運転が行われている地下鉄路線はありますが、

東西線は一番古くから快速運転が行われていた路線です。

 

多くの地上区間を含む東陽町西船橋間では、

終日快速運転が行われており、途中浦安にのみ停車します。

他、朝の上りに通勤快速という

浦安~東陽町の各駅にも停まる種別も設定されています。

 

日本で一番速い地下鉄も、東西線

その快速電車が地上区間を走る時は、時速100kmで走ります。

これは地下鉄路線の中では最も速い速度という事です。

通過・待避設備も整備されており、

原木中山駅では通過線を高速で通過する快速電車を観る事が出来ます。

youtu.be

異質なところその4:両側でJR総武・中央線各駅停車に乗り入れている

多くの地下鉄路線は、郊外からの利便性を高めるため、

他社線と相互乗り入れを行っています。

東西線も例外ではありませんが、東西線は起点の中野と終点の西船橋で、

それぞれJR中央・総武各駅停車と相互乗り入れを行っています。

三鷹~中野間と、西船橋津田沼間(平日朝夕のみ)です。

中には三鷹津田沼東西線経由で通す電車もあるというカオスさです。

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快速三鷹行き(津田沼駅にて)

元々東西線中央・総武線のバイパスとしてつくられた経緯があるためで、

その名残で今もこのような運用がなされているようです。

 

実際朝夕の時間帯などはこの区間の列車を上手く活用すると、

より速く・安く移動する事も出来ます。

 

noritetsu46.hatenablog.com

 

 

東西線はこの他にも、西船橋から第3セクター路線の東葉高速線とも

相互乗り入れを行っています。

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東葉高速鉄道の2000系も中野まで乗り入れる。

 

東西線は地下鉄だが、郊外路線でもある。

 

こうやって見ていくと、東京メトロ東西線は地下鉄路線であるものの、

その性格は他の地下鉄路線とは異なるようです。

 

地下鉄というと、大都市の中心部の移動を担うものという認識ですが、

東西線はそれに加えて千葉県からの郊外利用者を運ぶ役割も兼ねているようです。

 

自社で郊外まで延びているため運賃が安く、

そのせいもあってか有数の混雑路線としても有名ですね。

これも地上を高速で走る区間が長い事が便利さを生み、

人気の路線にもなっているのでしょう。

 

 

 

 

地下鉄という括りでありながら、

太陽の下を元気に走る姿は多くの見所がまだまだありそうです。

 

 

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