こんにちは。
未だ収束が見えない新型コロナウィルス。
その影響は各方面で計り知れません。
そんな中でも、海外へ飛ぶ航空業界はとりわけ大きな影響があると思いますが、
それに付随して、空港へのアクセス特急も大きな打撃を食らっています。
その中から、先日走っている姿を見てきた
成田エクスプレスについて考えてみました。
空港アクセス特急からの転換期に来ている?
コロナ禍によって日中のほとんどの列車が現在運休中ですが
それまで成田エクスプレスは30分おきに運転されていました。
新宿方面からの列車と、
大船方面と新宿方面からの列車が東京駅で分割併合しての列車が30分おきに走ります。
成田エクスプレスは1991年から運転を始め、
東京~成田空港を1時間で結びます。
しかし2010年に成田スカイアクセス線が開業し、
京成スカイライナーが京成上野~成田空港を最速44分で結ぶようになった事で、
速達性・価格共に大きく水をあけられる事になりました。
価格については、スカイライナーが2520円(上野~成田空港)に対し、
成田エクスプレスは3070円(東京~成田空港)です。
言うならば新幹線があるのに在来線にバンバン特急を走らせて、
しかも新幹線より高いという・・・
もはや存在意義すら問われてしまうような感すらあります。
メリットと言えば、新宿や池袋・横浜からも乗換え無しで行けるという事位でしょうか?
でも、新宿からだと山手線を半周して東京へ向かい、
それから成田へ行くので時間がかかります。
ならば山手線に乗って日暮里まで行ってしまった方がいいですよね。
こういう現状がある中、
成田エクスプレスの運用を考える時期に来ているのではないでしょうか?
まず、成田エクスプレスにもっと乗りやすいようにする必要があると思います。
現状は成田空港に行く人以外乗ろうと思わない・乗れないような列車になってしまっていると思います。
成田エクスプレスを、もっと使いやすい列車に!
A特急料金を改め、あずさ・ひたちなどと同じ料金体系に。
何といっても、特急料金が高いです。
一番高いA特急料金に設定されていますが、
これをまずは改めるべきでしょう。
同じく全車指定席である
あずさ・踊り子らと同じ料金体系にします。
そうした場合、東京~成田空港の指定席料金が
1730円から1020円(事前料金)になります。
空港に行くのにもだいぶお得になりますが、
現状朝夕の一部の列車を除き、
東京~成田空港をノンストップで走っているのも改めるといいでしょう。
空港アクセス特急の役割と共に、京浜・京葉間の移動手段としての役割を。
料金を先に挙げた体系にすればより使いやすくなりますので、
千葉など途中駅にも停車させれば総武線沿線の利用者にも便利になります。
現状は朝夕の一部を除き、
千葉県民の人にとっては通過するだけの列車ですもんね。
スピード重視でノンストップにしてきたのでしょうが、
もはやスピードでスカイライナーとは勝負にならないので、
停車駅を増やして利便性を良くした方がいいでしょう。
大船から運転していて横浜や武蔵小杉にも停まるので、
京浜間の移動手段としても気軽に使えるようになるでしょうしね。
この区間は横須賀線・総武快速線の区間でグリーン車が連結されていて、
快適に移動する事も出来ますが、
それに速さも加わればよりサービスの向上につながるでしょう。
中央線を以前夜に使っていて、混雑した快速電車を尻目に、
いつもガラガラの成田エクスプレスが通過していくのを見て、
本当に無駄だなぁと思っていました。
もっと人が乗れるように工夫すればいいのにと。
料金体系を改善すれば、通勤客も乗りやすくなると思います。
新宿からの空港アクセスの今後は?
これまで30分に1本走っていた池袋・新宿発着の
成田エクスプレスも、今後はどうするのでしょうか?
新宿や池袋からも、山手線で日暮里まで行って
そこからスカイライナーに乗って行けますからね・・・
まだ先かとは思いますが、羽田空港アクセス線が新宿方面にも乗り入れてくる計画もあり、その場合は山手貨物線の線路容量も限界になるかと思います。
その頃に、この成田エクスプレスもどうするかが議論になるかもしれませんね。
実現性は低いかもしれませんが、
中央線快速にもグリーン車が導入された後、
千葉・成田方面に直通する列車を設定しても面白いのではないでしょうか?
という事で、成田エクスプレスを取り上げてみました。
見る事はあるものの、まだ乗った事が無い首都圏の特急列車の一つですが、
その理由は成田空港に用がない事と、
それ以外の理由で使うにはちょっと高くて躊躇するという点だと思います。
空港アクセス特急からの脱却が、
よりこの列車を活かす事につながるのではないでしょうか?
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