こんにちは。
今回は少し前にも取り上げた事がある、
中央線にかつて走っていた、新宿発着の普通列車のお話を、
また少ししてみたいと思います。
中央線にも、新宿まで直通する「普通列車」があった。
東京から多摩西部・山梨方面へ向かう中央線。
中央線の快速線には、主に高尾までのオレンジ色の電車と、
30分おきに特急列車が走っています。
現在は一部が立川まで乗り入れてくる以外、
高尾以東へ乗り入れる普通列車はありませんが、
1993年までは新宿まで乗り入れていました。
その普通列車ですが、驚くのはその停車駅です。
特急と同じく、始発は新宿で、何と次の停車駅は立川!
廃止になる前は三鷹にも停まったようですが、
それまでは今の特急と同じです。
そして、日野・豊田・西八王子も通過でした。
この3駅通過は、立川以東に乗り入れなくなった後も、
しばらく続いていましたね。
こんなところを以前取り上げたのですが、
こちらでもう少しこの列車の事を調べてみました。
新宿〜立川無停車。所要時間は?
停車駅のやたら少ない当時の普通列車ですが、
所要時間はどうだったのでしょうか?
それを当時の時刻表で調べてみると、
新宿~立川を概ね35分ほどで走っていたようです。
現在の快速電車と同じくらいなので、
おそらく減速運転をしながら走っていたのでしょう。
そんな中にも、最速の28分で走る列車も確認出来ました。
こちらは当時の特別快速(現在の中央特快)にも引けをとらないスピードでした。
東京方面からの列車は、東山梨・別田も通過
さらに、都内の駅の他にも、通過する駅がありました。
現在は春日居町駅と改名されている別田(べつでん)駅は、
新宿・高尾方面からの列車は基本的に通過でした。
これは両駅のホーム長が6両分しかなく、
8両編成の電車が停車出来ないためだったようです。
現在は最大6両になり、全列車が停車になっています。
常磐線にも快速より"速い"普通列車があった
中央線の他に、常磐線にも快速電車より停車駅の少ない普通列車が走っていました。
現在は日中、取手までの快速と取手から先まで行く普通列車の停車駅は同じですが、
1978年の時刻表を確認すると、
三河島・南千住・北千住・天王台には停車していません。
今や東京北東部のターミナルとして、
1日100万人以上が利用する北千住ですが、
かつては普通列車すら通過する駅でした。
まあ、最近でも特別快速デビュー時は北千住通過でしたね。
さらに一部列車は柏駅も通過していたようです。
今度のダイヤ改正では、特急ときわが全列車停車になります。
数十年の時を経ての大出世ですね。
中央線は現在、新宿に乗り入れる普通列車は無くなりましたが、
代わりに快速電車の一部が大月や河口湖まで直通し、
常磐線は快速電車と一体となって、
宅地化が進んだ茨城まで直通する通勤電車へと変貌していきました。
列車と電車という分け方を昔はしていた事で、
普通の方が快速より停車駅が少ない列車が存在していたのですが、
徐々にそこもボーダーレスになってきているのかもしれません。
という事で、かつて走っていた中央線・常磐線の普通列車についてのお話でした。
ブログランキング参加中!