みなさんこんにちは。
今回は、2023年3月に実施されるダイヤ改定で消滅する事が決まった、
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2023年春、東海道線快速「アクティー」34年の歴史に幕
東海道線の愛称付き快速として長年親しまれてきた、
2021年3月のダイヤ改正で東京~小田原下り2本のみの運転になっていましたが、
今年の3月についにその2本も普通列車に格下げ、または廃止となる事が決まりました。
快速アクティーは、1989年3月に東京~熱海で日中を中心に走る
快速電車として誕生しました。
誕生の経緯は、当時東海道線で走っていた特急踊り子号の停車駅削減に伴い、
その通過駅を代替する快速を設定しようという事だったようです。
特急踊り子はそれまで藤沢・茅ヶ崎・平塚・真鶴にも停車していたが、
それらを通過する事にした事で、
その通過駅にも停車する快速を新設する事にしたのです。
それで登場したのが、快速アクティーという事です。
当初の通過駅は、戸塚・辻堂・大磯・二宮・鴨宮・早川・根府川で、
その後早川・根府川には一部が停車し、2004年には全列車が停車をするように。
2007年のダイヤ改正では、湘南新宿ラインとの乗換の便を良くする目的で、
戸塚にも停車するようになりました。
それ以降は東京~熱海間で通過駅はわずか4駅と、
普通列車と5分ほどしか所要時間が変わらなくなっていました。
それでも熱海まで直通する日中毎時1本の快速として、
観光客にも人気の列車だったと思います。
しかし、2021年3月のダイヤ改正で、昼間の便が廃止に。
廃止になってしまったのは、
先述の所要時間が普通とあまり変わらないというのと、
運用上の理由も大きいようです。
東海道線は、通過する駅が無い。
運用上の理由とは、まずは東海道線の特徴として、
東京~平塚間の各駅とそれより西の駅とで、
利用者数に大きな違いがあるという点です。
さらに小田原~熱海は利用者が減ります。
そうなると運行する側としては、運転する列車の本数を減らしたい。
そこで熱海まで直通している快速を各駅停車にすれば、
平塚~熱海の各駅で列車の停車本数を減らさずに運転本数を減らせます。
2004年から同じく快速運転をする
湘南新宿ライン特別快速が日中走っていた事で、
日中毎時2本の快速電車が東海道線には走っていました。
東京~平塚間では、各駅ごとの利用者が多く、
通過していた辻堂も1日40,000人以上の乗客がいる駅で、
より多くの列車を停めなくてはなりません。
毎時2本も通過する列車を設定しづらくなっていたのかもしれません。
高崎線や宇都宮線は日中の快速は湘南新宿ライン直通電車が担当しており、
元々走っていた快速「アーバン」「ラビット」は、朝夕のみになりました。
そう考えれば、これまで快速アクティーが
最近までよく残っていたなとも言えます。
そもそも東海道線は東京~大船は駅の数が限られており、
元々新橋・品川・川崎・横浜と非常に利用客の多い駅しか停まりません。
もはやこの時点で快速的な役割になっています。
快速アーバン・快速ラビットが存続している理由とは?
高崎線・宇都宮線でも快速アーバン・ラビットという列車が走っています。
日中は湘南新宿ライン直通の列車にとって代わられましたが、
今も朝夕の時間に毎時1本程度主に上野を始発着として走っています。
東海道線の快速アクティーは夜間だけになってわずか2年で廃止ですが、
アーバン・ラビットが残っているのはなぜなのでしょう?
アクティーが廃止になってしまったのは、2つ理由があると思います。
先ほども言ったように、
通過する駅が辻堂だけ・その辻堂も利用客が多く需要が多いから停まりたい。
快速という種別がもはや今の東海道線には要らなくなっている。
もう一つは特急湘南号への誘導でしょう。
対して高崎線・宇都宮線の「アーバン」「ラビット」が存続しているのは、
高崎線は都心から熊谷以遠まで利用する乗客が結構いるという点、
宇都宮線はそもそも速達列車が他に無いという点が大きいのではないでしょうか?
両列車は大宮までの間にも尾久・さいたま新都心という通過駅があり、
普通列車に比べて所要時間も10分ほど短く速達効果もあります。
東海道線と比べて遠くまで乗車する客が多いという特徴が、
高崎線や宇都宮線には夕刻の快速が今もある理由かもしれません。
という事で、廃止が決まった東海道線の快速アクティーについて取り上げました。
今後どこまで残るのか、こちらも動向が気になるところです。
今回はここまでにいたします。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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