こんにちは。
今回はJR中央線の話題を取り上げます。
東京駅から新宿を通り、東京を東西に貫くJR中央線。
オレンジの帯でおなじみの快速線は、
立川や八王子といった多摩西部の主要都市を通り、
八王子市の西にある高尾駅まで主に結んでいます。
快速電車に乗って来て、高尾からさらに大月・甲府方面に行くには
一部の直通電車を除き乗り換えが必要です。
列車の運転系統が切り替わる重要な駅である高尾駅ですが、
高尾駅には、中央線を走る特急列車が1本も停まらないのです。
かいじ号の動画もアップしました。
高尾には特急が停車しないので、特急に乗って西に行くには
2つ手前の八王子から乗る必要があります。
中央快速線の終点・高尾にはなぜ特急が停まらないのでしょうか?
その理由を考察してみました。
高尾駅にJRの特急が1本も停まらない理由
1.速達性を重視している
1つ目に考えられるのが、速達性を考えての事ではないでしょうか?
都内区間はスピードが制限されており、
これ以上の時間短縮が難しい状況です。
そして、八王子からようやく最高130km/hの高速運転が可能になります。
スピードが乗って来るタイミングでの高尾停車は、
大きなタイムロスになってしまう事が明確です。
都内の停車駅は立川・八王子というターミナルに限り、
より早く山梨・長野県方面の都市を結ぶ事を重視しているのでしょう。
2.京王線に乗客が流れるのを防ぐため
スピード重視という1つ目の理由も頷けますが、
一部列車は停車でもいいのでは?という疑問も湧きます。
西八王子や高尾からの乗客は不便ですからね。
にもかかわらず、全く停まらないのは
おそらくこれが一番の理由なのではないでしょうか?
高尾駅からも昼間20分おきに特急・準特急が新宿に向かいます。
高尾駅に特急が停車すると、
特急に乗ってきた乗客が高尾で降りて京王線に流れてしまう恐れがあります。
それを危惧して通過としているという事も大いに考えられます。
仮に高尾で降りて、京王線で行くと・・・
と言っても、そんなに値段が変わらなければ
乗り換え無しで新宿まで連れてってくれるので良さそうですが、
仮に高尾乗り換えが可能だった場合、
京王線に乗り換えるとどのくらい運賃に差が出るのでしょう?
まず全区間特急を使った場合、
新宿~甲府
運賃:2,310円 特急料金:1,580円 合計:3,890円
新宿~松本
運賃:4,070円 特急料金:2,550円 合計:6,620円
今度は高尾で乗り換えで京王線で新宿へ行く場合
新宿~甲府
運賃:1,890円 特急料金:1,020円 合計:2,910円
新宿~松本
運賃:3,780円 特急料金:2,240円 合計:6,020円
何と新宿甲府間で1,000円ほどの差額が出る事がわかりました!
これは利用者にとってはお得ですが、
事業者にとっては大きな取りっぱぐれになってしまいます。
むしろ松本より甲府からの方が差が大きいとなると、
「かいじだから多少遅くなっても停めてもいいか」
とはならなくなりますね。
とは言え、全列車通過とは徹底しています・・。
甲府・松本からの場合、八王子で降りると特急料金がお得に。
高尾には停まらず京王八王子駅は離れているので、
あずさ・かいじと京王線を併用するのは難しいですが、
甲府・松本からあずさ・かいじを使って新宿に向かう場合、
八王子で下車してそこから中央特快で新宿に向かえば、
特急料金を少し浮かす事が出来ます。
新宿~甲府だと500円以上差が出るので、意外と大きいですね。
という事で、今回は中央線の話題をお送りしました。
特急に乗ってまたお出かけに行きたいものです。
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