こんにちは。
年末の瀬戸内鉄旅レポート・続編です。
前回は呉線の絶景車窓をご紹介しました。
朝の瀬戸内の絶景は見事で、
今回の旅で一番印象に残ったと言ってもいいシーンでした。
呉線には観光列車も土休日中心に走っているようですが、
227系のレッドウィングでも充分に車窓からの景色を堪能出来ました。
さて、その後ですが、呉線の西半分・広から広島までも
一度下車してから引き続き乗車します。
ここまでは青春18きっぷを使用しましたが、
ここからは広島松山割引きっぷのフリー区間内になります。
かつては軍港として栄えた、人口20万人の都市です。
最近は高速道路が出来、
そこを走って両市を結ぶ高速バスが登場しライバルとなっているようです。
そういう経緯もあり、広島~呉・広間には、
毎時2本、快速列車が走っています。
それが今回取り上げる「安芸路ライナー」です。
30分おきに広島を出発・定時出発の”エル快速”安芸路ライナー
安芸路ライナーは、中国地方最大の都市・広島と、
先述の港湾都市・呉を結ぶ快速電車です。
日中から夕刻の時間にかけて、広島発は概ね30分おきに走っています。
そしてその発車時刻が、大体0分・30分と、
かつてのエル特急を思わせるようなきっかりの時間なんですね。
広島県は、日本で唯一・在来線特急が走っていない都道府県
在来線の定期特急列車が走っていない県になります。
昼行特急というといつ以来走っていないんでしょうかね?
ちなみに在来線の定期特急列車が私鉄の有料特急も含めて走っていないのは、
モノレールしか走っていない沖縄県を除くと、広島県だけのようです。
(JRに限定すると奈良県も該当するが、近鉄の特急がたくさん走っている)
元々山陽本線以外の路線がローカル線で、陰陽連絡路線としても脆弱な事が、
特急が走らなかった要因のようです。
そんな広島県内で名称付きの快速列車として
活発に走っているのが安芸路ライナーです。
安芸路ライナーは、広島地区で走っている227系電車が使用されています。
主に3両編成で運転されています。
227系は、京阪神地区の225系と同じく、転換式のクロスシートが採用され、
非常に快適な車両です。
今回は、広島からこの安芸路ライナーに乗車してみました。
年末の時期という事で、広島~呉を買い物等で行き来する人は多く、
どちら方向も電車は混雑していました。
列車は広島を出ると、山陽線を走ります。
山陽線の天神川と向洋は通過し、呉線との分岐駅・海田市まで停まりません。
この区間は最高110km/hと、快速らしい速度で走ります。
呉線に入ると、矢野・坂と続けて停車し、そこからは次の吉浦まで5駅通過します。
最速14分ほど無停車です。
その間海岸沿いを走る区間もあり、景色を楽しむ事も出来ます。
吉浦を出ると、次は呉。
広島からは最速30分で到着です。
安芸路ライナーはこの先広までで、
呉からは各駅停車です。
広島松山割引きっぷでは呉線を使い、
呉港から高速船で松山に渡ります。
広島市内や宮島などをフリーで観光し、
呉へ向かう時に安芸路ライナーは便利です。
広島には在来線特急が走っていませんが、
30分おきに走る名前付きの快速があるよというお話をしました。
同じく広島を起点とする芸備線にもみよしライナーという愛称つき快速があり、
今度の改正から本数が増え、高速バスに対抗するようです。
高速バスもいいですが、
より多くの人を運べる列車はやはりエコです。
積極的に利用して、応援したいですね。
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