こんにちは。
今回は3月のダイヤ改正で、
途中の千葉駅に停車する便が大幅に増えて便利になった、
特急成田エクスプレスについての話題です。
コロナ禍の影響で、日中の便がほぼ運休となっていた、
この3月のダイヤ改正を機に運転を再開しました。
とは言え、まだ海外への自由な行き来が出来ない中、
大きな利用増はしばらく見込めません。
そこで成田エクスプレスをより有効活用するため、
日中従来全て東京~成田空港間ノンストップだったのを、
1時間に1本、千葉に停車させることになりました。
成田エクスプレスはおおむね30分に1本の間隔で運転されており、
1本が新宿~東京~成田空港の単独編成で、
もう1本が新宿発着と大船発着が東京で増解結するものとあります。
このうちの主に後者が千葉停車便となっているようです。
東京~千葉28分!130㎞/hノンストップの効果は大きい!
成田空港にはこれまで用が無く、乗る機会もありませんでしたが、
途中千葉に停車するようになったという事で
今回、成田エクスプレスに初めて乗車してみました。
東京から千葉はノンストップという事になりますが、
この速達効果はかなり大きいようです。
通常東京~千葉間は総武快速線を使うと39分かかりますが、
成田エクスプレスは28分と、10分以上短縮されます。
これまでも特急しおさい号を使えばこの移動は可能でしたが、
しおさい号は2、3時間に1本程度しかないので、
あまり有効活用できるとは言いがたいところです。
そこに、1時間に1本成田エクスプレスが使えると、
タイミングが良ければ利用価値は高いのではないでしょうか。
そして今回は新宿から利用してきたのですが、
新宿へも乗り換えなしで50分・
千葉から新宿へはどうしても乗り換えが必要ですが、
成田エクスプレスなら乗り換えなしで運んでくれます。
成田エクスプレス、千葉から都心への利用者増の課題とは?
ひとまず1時間に1本、千葉に停車するようにしたことで、
空港利用者以外の利用者掘り起こしにつながっていくのではと思いますが、
まだこれだけだと、大きくは伸びないとも感じます。
A特急料金設定をやめ、中央線・常磐線などと同じ料金体系に。
やはり課題は高すぎるA特急料金でしょう。
今回私はJRE POINTを利用して乗車しました。
このポイントを使えば、新宿~千葉は460ポイントで乗れるので、
非常にお得感がありますが、通常料金だと1,490円です。
これだとちょっと高いと感じますね。
えきねっとで割引チケットもありますが、
こういう比較的短距離での利用の場合、
駅で直前に買って乗る人も結構いるので、
そういう人にとっては乗る事を躊躇する価格かもしれません。
そこで、中央線や常磐線・東海道線の特急と同じ指定席料金の体系にして、
もう少し使いやすくするといいのではないでしょうか。
720円だと平日はグリーン車より安くなってしまうので、
速達分プラスで920円くらいにすればどうでしょうか。
30分足らずで東京駅まで行ってしまう速さは、
成田空港~東京より、むしろアピール出来るポイントかもしれません。
沿線の人が、もっと使いやすい特急へ変化をする時期に。
現状空港のおひざ元である成田駅もほぼ通過しています。
これまではほぼ千葉県民のみなさんにとっては、
ほぼ素通りの列車だった訳ですが、
正直空港アクセス特急としての主役は、
スピードで勝る京成スカイライナーに奪われている現状を考えると、
これからは空港アクセス特急の役割に加え、
大船・新宿~成田空港間の沿線需要に応えた運用へと、
変化をするべき時期に来ているのかもしれません。
その一歩として、
今回半分の列車が千葉に停車するという大きな変化になったのでしょう。
実際今回乗車してみて、新宿・東京~千葉などの
都市間移動の手段として成田エクスプレスは
非常に利用価値の高い列車だと感じることが出来ましたので、
利用者の動向によってはさらに、
その方向にシフトしていく事も考えられる気がします。
今までの使われ方とはまた違う可能性を秘めた列車だというのが、
今回乗車の感想です。
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