こんにちは。
12月15日に、JR各社が来年3月に実施するダイヤ改正の概要を発表しました。
その中で、気になった話題を2つ3つ取り上げます。
今回はまずその一つ目です。
動画でもこの話題を扱っております!
中央線、日中に東京~大月直通の列車が5本増発!
東京と高尾を結ぶ、中央快速線。
一部の列車はそれより西・山梨県の大月まで直通しています。
(さらに富士急線の河口湖まで直通する列車もある)
現在直通列車があるのは、主に朝の上りと夕方で、
日中は3本程度あるのみです。
それが、今回の改正で、
日中時間帯に上下各5本が新たに設定され、
毎時1本ずつのペースで、東京~大月の列車が走るようになります。
この資料を見ると、現在もある新宿9時台に出る大月行きの後、
毎時1本、中央特快の大月行きが新設されて毎時間大月行きが設定されています。
上りも同じように毎時間東京行きが設定されています。
増発の狙いは、富士五湖方面需要?
高尾から先は、山間部に入り、
6両編成の電車で十分足りるような輸送力の中央東線。
ここに10両編成のE233系がさらに増えるというのは、
輸送過剰な感もします。
しかし、コロナ禍も終息しつつあり、観光需要も戻ってきて、
富士山・富士五湖エリアは観光客で再びごった返してきています。
今回の改正で、河口湖へ直通する特急「富士回遊」が、
さらに1往復増発される事になりましたが、
「富士回遊」は連日超満員の人気列車で、
さらにこのエリアへの輸送力増強が必要となっています。
そこでE233系の10両編成の列車を大月まで直通させて、
輸送力を補おうという事なのではと思います。
新宿発の大月行きの時刻を見ると、富士回遊号の後の時間に、
1時間ごとに中央特快が走るダイヤになっています。
少し前、休日の午前に大月行きの直通に乗った時に多くの観光客が乗車していて、
もう一本くらい増やしたらどうかという記事も書きましたが、
1本どころか、5本も増えるとは!
来年度のグリーン車増結を見据えた増発だろう。
さらに、来年度のグリーン車増結も見据えている事も確実です。
グリーン車の料金も一番低い料金区間で乗車する機会が多いので、
高尾~大月を走る列車を増やして
50キロ以上の乗車機会も増やしたい思惑があるのでしょう。
しかし、高尾~大月は山間部で人口が少なく、乗客も多くありません。
そこで需要は見込めるのか?と以前ならなっていたでしょうが、
現在はこの区間を通過し、富士五湖エリアへと向かう乗客が多くいます。
富士五湖エリアが目的地の乗客ならば、
グリーン車に乗車する選択をする人も多いはず。
そこに需要が見込めると踏んだのでしょう。
大月で富士急行線の各駅停車と接続するダイヤを組んでもらえば、
新たな富士山ルートの増設になりますね。
車両増備がもしかしたら、あるのか?
大月増発が発表となったところで気になるのが、
車両の数が足りるのか?というところです。
より遠くまで行く運用が増えれば、今より使う編成数も増えるのではと考えます。
中央東線で使っている211系は2路線経由の中古車ですので、
そろそろ置き換えとも言われています。
その置き換えの一部として、E233系を増備するという可能性も無くはないと思います。
まあでも、日中だったら車庫で寝ている車両がありますから、それで足りますかね?
長・近・短。中央線列車で、役割分担がより進むか?
中央線快速列車の大月直通増発で、
いわゆる都心直通の「普通列車」が毎時1本設定される事になります。
中央線には特急「あずさ」と「かいじ」が走っており、
信州方面への乗客を運ぶ事をメインとする最速達便の「あずさ」、
~大月の各駅をカバーする「こだま号役」の特別快速・快速列車が加わります。
グリーン車が付き、特急と同じようにリクライニングシートを装備し、
新宿~八王子は特快なら特急とそんなに所要時間も変わりません。
しかも新宿止まりが多い特急に対し、快速は東京発着なので、
東京都内~山梨東部はグリーン車、甲府はかいじ、信州はあずさと、
役割分担がはっきりしてくるかもしれません。
という事で今回は、大月直通列車増発という、
中央線ユーザーにとって気になるニュースを取り上げました。
これでまたさらに、グリーン車サービスの開始が待ち遠しくなりました。
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